今回は、「英語教師のための第二言語習得論 入門 【改訂版】」の書籍レビューです。
この本を一言で言うと、「第二言語を習得するために、教師が何をすべきかを教えてくれる一冊」です。
言語を教えていると必ず思うのが、「どのように言語は習得されていくのだろう?」、「自分の教え方は正しいのだろうか?」。
そんな疑問の解決の糸口になるのが、この一冊です。
特に新任英語教師の方へおすすめしたい一冊(私も英会話教師になりたての時に読みました)。
もちろん、ベテランの方にも役に立つ本なので、読んだことがない方は是非読んでください!
本の概要
タイトル:英語教師のための第二言語習得論入門 改訂版
著者:白井 恭弘(しらい やすひろ)
初版:2023年2月1日
発行所:株式会社 大修館書店
筆者がこの本を読もうと思った理由
前職が理系職で、英語教師としての経験がなかった私は英語教師としての知識が欲しく、Webでどの参考書がいいのか探していました。
※前職での経験談などはこちらをクリック→【異職種への転職はできるのか(理系職→語学教師)】 ~タイへの短期留学~ #1
探していた中でも、本書はタイトルにも「英語教師のための」とついています。
この本なら、英語教師としての知識が学べると思いました。
また、「第二言語習得論」という言葉にも惹かれました。
英語教師として、重要な言語を習得するためのエッセンスが書かれているのではないかと思い、ネット購入しました。
こんな人におすすめ!
先ほども書きましたが、「新任英語教師の方」におすすめです。
「第二言語習得に必要なのは何か?」、「英語教師として、何をするべきか?」「アウトプット、インプットの必要性」、「英語を学ぶべき理由」などなど。
英語教師をする上で必ず思い浮かぶ、疑問に対しての答えが書かれています。
さらに、専門用語がいくつか出てきますが、それに対しても分かりやすい解説が載っています。
そのため、新任の方でも読みやすい一冊です。
小学校、中学校、高校、大学生、社会人。各年代の学習者を教える先生方に対して、アドバイスが書かれているので、学習者がどの年代でも大丈夫です。
この本を読んで分かること
①第二言語習得論について
第二言語を教える側として、知っておきたい知識がたくさん書かれています。
例えば、
・臨界期仮説(第二言語習得において、ある一定の年齢を過ぎるとネイティブスピーカー並みの言語能力には達さないという仮説)
・英語を学ぶ利点(学習者側の利点)
・成功する外国語学習者の特徴
などなど
特に私は、「英語を学ぶ利点(学習者側の利点)」が参考になりました。
英会話講師という仕事柄、お客様に「英語をなぜ学ぶ必要があるのか」、「英語を学ぶメリット」をよく聞かれます。
この本を読む前までは、自分の中で答えが見つかっていませんでした。
その答えが定まったのは、本書のおかげです。
②日本の英語教育の現状。それを踏まえた英語教師の在り方
日本の英語教育の課題を挙げながら、英語教師としてどうすればいいか書かれています。
具体的な教授法の紹介(オーディオリンガルメソッドなど)やアウトプット・インプットの必要性なども記載されています。
私はやはり、「アウトプット・インプットの必要性」に衝撃を受けました。
以前は、「アウトプットはした方がいいよなぁ」、「インプットって必要なのかなぁ」など素人の意見しか持っていませんでした。
今では、自信を持って「こうだ!」と意見できるようになりました!
③各年代の学習者への教え方
先述したように、小学校~社会人まで、それぞれの学習者への教え方やアドバイスが書かれています。
そのため、全英語教師が読んで、役に立つ本です!
まとめ
私が英語教師として、初めて読んだ本が本書です。
役に立つ情報や知識が書かれた、良書だと思うので、ご興味がある方は読んでください!
白井先生は他の本も書かれているみたいなので、今度読んでみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
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